日 時 令和5年11月10日(金) 14時~15時40分
場 所 津山市総合福祉会館 4階大会議室
参加者人数 29人参加 (施設長1、主任2、保育士23、看護師2、調理員1)
内 容
演題
「大人から子どもへ贈る性と生のおはなし」 ~保育園における性教育~
講師 性教育アドバイザー 鳥越 千裕 先生
〇性教育は人生において必要な学びであり自分と周りの人を大切にしながら自分らしく生きていくための人生の土台となる学びである。
・自分のことを知ること
・自分と他人との違いを知り大切にする方法を知ること
・自分のことを好きになること
〇子ども達に話をしていく時の<性のお話のポイント>は、
・事実を淡々とポジティブに
・噓をつかない、ごまかさない
・怒らない
・NGワードをさけ、ポジティブワードを使おう
後で本当のことを知ったときに自分たちの誕生ってネガティブで恥ずかしいの?と思うことのないようにきちんと伝えていくこと、色々聞かれてもすぐに答えられないこともあるのでその時に使える魔法の受け答えとして、『いい質問だね!どうしてそう思ったの?』と問い、わからないときは調べてでも必ず、早いうちに答えるようにする。そして親子で家庭で園で学校で地域で「相談できる関係性と環境」を作る。
〇プライベートゾーン、自分の体は全部自分だけの大切な所、
・人に見せない、触らせない
・人のを勝手に見ない、触らない
・からかわない
・外で言わない(悪い人が寄ってきやすい)
性暴力に合わないためにもNO!と言えるようにしていかなければならい。
もし、性暴力の被害者が被害を受けたと打ち明けてきたら
・『お話してくれてありがとう』
・『あなたは悪くないよ』 と伝えてあげること。
〇防犯対策の中で特に気を付けたいのは
・なるべく一人でトイレに行かない(トイレでの犯罪率が高い)
・後ろを気にする(定期的に振り返る) とのことでした。
〇多様性としてもお話があり、からだの性、こころの性、すきになる性、表現する性、性って似ているけど違う、隣の人は違う人、たった一人の大切な自分、自分の性を決めるのは自分であり、これから先、変わっても変わらなくてもどんなあなたも大切な存在である。家庭でしかできない性教育として、生まれてきてくれた喜びを抱きしめながら思う存分伝えようとのお話がありました。
〇質問の中で、性ということを子どもたちに伝えていくのにどこからどうしたらいいのかわからないという意見が出ましたが、絵本から入っていくと伝えていきやすいと教えて頂きました。
感 想
・ポジティブに淡々と伝えること、ネガティブになったりごまかしたりしないことなど大切だと思った。
・子ども達を守るために伝えていきたいと思う。
・子どもに対しての対応や言葉がけの仕方や事例を交えて話して頂けて良かった。
・子どもに性について話すことは難しいことだと思っていたが、先生のポジティブな話を聞いて実践してみようと思った。
・保育園からどう伝えていくのかがとても分かりやすく、日常の声掛けが変わると思った。
・伝えづらいことでもあるが、子どもから質問があった時などは教える場を作りたい。
・どのように伝えていくか難しさを感じた。保護者にもよい話だと思う。
・職員間で話をしてみたい。
・絵本の紹介もたくさんあり、導入しやすい。
・職員にも子ども達にも保護者にも直接聞かせてあげたい。(施設長)
〇子どもさんがおられる参加者も多く、「性教育のきっかけになり我が子にも伝えていきたい」などの回答も多数ありました。
以上