虐待防止研修会
開催名 (講演会名等) 津山市保育所職員研修(虐待研修)
日 時 令和4年 10月19日(水) 13:30~15:30
参加者人数 (役職・職種等) 保育士29人、幼稚園教諭2人参加
内 容
「子どもたちの健やかな成長のために~児童虐待の無い津山市を目指して~」と題して、津山市こども保健部 こども子育て相談室の方よりお話をして頂きました。
研修の内容は、1.児童虐待について 2.体罰の禁止 3.津山市の児童虐待の現状 4.保育現場に求められる役割と対応 5.事例検討会 でした。
児童虐待について
児童虐待の種類(1.身体的虐待 2.心理的虐待 3.ネグレクト 4.性的虐待)や基礎的な事を教えて頂きました。虐待の中で最も多いのがネグレクトです。そして、児童虐待による子どもへの影響として、①身体的な影響 ②知的発達への影響 ③精神面・素因裏面への影響 ④行動面への影響 を教えて頂きました。特に脳への影響は、早期に対応しなければならないそうです。
体罰の禁止について
児童虐待の防止等に関する法律として、(親権の行使に関する配慮等)
第十四条 児童の親権を行う者は、児童のしつけに際して、体罰を加えることその他民法第八百二十条の規定による看護及び教育に必要な範囲を超える行為により当該児童を懲戒してはならず、当該児童の親権の適切な行使に配慮しなければならない。とあります。
これって「しつけ」、「体罰」?という例では、全て体罰であり、痛みや恐怖で子どもをコントロールしようとしているものは全て体罰であり、体罰は子ども側からの定義であり、親の意思とは無関係ということ。保護者が子どものためと考えて行ったとしても、その行為が子どもに著しい害を及ぼすものであれば「虐待」です。
津山市の児童虐待の現状
津山市においても、年々要支援児童の数は増えています。将来的に虐待に移行する恐れのあるものも非常に多くなっています。年齢については、就学前が約8割を占めています。
保育現場に求められる役割と対応
児童虐待法で学校及び教職員に求められている役割は、「早期発見」「関係機関への協力に努めること」「児童虐待防止の為の教育・啓発」「通告」とあります。
また、保育園(所)における対応の流れとして、①気づき・発見②管理職に相談③園内会議の開催④初期対応⑤通告・相談⑥継続的な支援⑦関係機関等との連携を、園全体で考え、一貫した対応をしていくことが大事で、決して一人で抱え込まないという事と、記録は時系列でとることを学びました。
事例検討会
感 想
毎年行われている「児童虐待」研修です。児童虐待は絶対にあってはならない事ですので、何度でも学ばなければならない大切な研修です。今回の研修でもたくさんの事を学び直しました。特にメディアでも大きく取り上げられた2件の虐待の事件についての話は、受講者の心を大いに引き付けるものであり、虐待は絶対にあってはならないと思った瞬間でした。
私たち保育士は、子どもの異常にいち早く気づく事が出来る立場にあります。虐待かな?と思った時に、正しい情報に基づき、正しく対応する事がとても大切であるという事を、一人ひとりが感じた事と思います。そして、私たちは虐待を予防するということもしていかなければなりません。それは虐待の背景にある、子育てへの不安等を少しでも減らしていけるよう、園での声かけや連絡をしていきたいと思います。
津山市における児童虐待がないように…